縛るときの力加減や、縛りかたの強さ、きつさはどんなふうにしているのかと聞かれることがよくある。
たしかに縛り好きなひとなら『縛ってください』という相手を前にしたなら、どうしても力が入ってしまうだろう。ひと縄ひと縄に力を込め、縛るほどにお互いが興奮していく。それが縄一本しか使わないならまだいいが、ただ力まかせの縄が増えてゆくと圧迫が強くなり耐えられず、縄嫌いになってしまうことも少なくない。
雪村流では縛りながら責めながら、縄の微妙な引き加減で相手のきもちと愛撫縄の締まり具合いを見極める。縛るこちらのきもちも伝えながら相手とコミュニケーションしながら縛るということが、とても重要だと思うのです。では、その、縛りながらのコミュニケーションはどのように取るのか。